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注意欠陥多動性障害の診断

注意欠陥・多動性障害(Attention-deficit/hyperactivity disorder: ADHD)は、米国精神医学会のDSM-5に診断基準となると症状が記されています (American Psychiatric Association, 2013)。


それによると、ADHDは「不注意優勢型」「多動性-衝動性優勢型」「混合型」の3つに分かれ、a. 細やかな注意ができず、ケアレスミスをしやすい、b. 注意を持続することが困難、c. 上の空や注意散漫で、話をきちんと聞けないように見える、d. 指示に従えず、宿題などの課題が果たせない、e. 課題や活動を整理することができない、f. 精神的努力の持続が必要な課題を嫌う、g. 課題や活動に必要なものを忘れがちである、h. 外部からの刺激で注意散漫となりやすい、i. 日々の活動を忘れがちである、の不注意症状が6つ (17歳以上では5つ) 以上あり、かつ6ヵ月以上にわたって持続している、


あるいは、a. 着席中に、手足をもじもじしたり、そわそわした動きをする、b. 着席が期待されている場面で離席する、c. 不適切な状況で走り回ったりよじ登ったりする、d. 静かに遊んだり、余暇を過ごすことができない、e. 衝動に駆られて突き動かされるような感じがして、じっとしていることができない、f. しゃべりすぎる、g. 質問が終わる前にうっかり答え始める、h. 順番待ちが苦手である、i. 他の人の邪魔をしたり、割り込んだりする、の多動性-衝動性の症状が6つ (17歳以上では5つ) 以上あり、かつ6ヵ月以上にわたって持続していること、これらの症状のいくつかは2つ以上の環境 (家庭・学校・職場・社交場面など) で存在していることなどが診断基準に含まれています。



参考文献

American Psychiatric Association: Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition (DSM-5). Arlington, 2013.


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